2025/08/03

セリフ集:鍛冶屋と付術師

ローグレガシー2の一回限りのセリフ集です。
汎用セリフや日記、記憶の断片などの何度でも聞ける(読める)セリフは省略しています。
金色の扉以降のセリフはさすがに自力で見てください。




鍛冶屋のアトス
 よう、おチビちゃん。鍛冶屋開業に力を貸してくれたこと、恩に着るぜ。

 俺は売れっ子鍛冶師ってわけじゃねえけどよ、この投資はぜったいに無駄にはさせねえぜ。

 設計図がねえから作れるもんは限られてるが、俺らが手を合わせりゃ、話は別だ。
 きっと、想像もつかねえようなもんが作れるぜ!

 だって、俺には想像力ってもんがねえんだから。

 俺はアファンタシアってやつで、想像力が欠如して頭ん中でアレコレ組み立てることができねえ。
 だからよ、設計図が要るんだ。

 そこで、取引といこうじゃねえか。
 お前が設計図を手に入れて、金を払ってくれるんなら、俺がその装備を作ってやる。

 どっちにとっても、うまい話しだろ。
 俺からすれば、タダで設計図が手に入るうえに客までくるんだから、ありがてえ。

 とにかく、話はもう十分だろう。今ある在庫を見てってくれ。




付術師のヌネト
 おやまあ、子ネコちゃん! こんなゴージャスな天幕を用意してもらって、悪いねぇ!
 
 精霊の力が怖いくらいに充満してて、クラクラするよ!

 ……なんてね、冗談、冗談! 値札が目に入ったもんでついね(まったく、ケチだね)。
 あたしがクラクラしてるのは、洗剤をたっぷり使ったから、その匂いのせいさ。

 ……もっといいものを用意してくれても良かっただろうに。

 まあ、もらっておいてとやかく言うもんじゃないね。
 だからあたしはもう、貧乏とはおさらばすることに決めたよ!

 さあ、正真正銘の魔法について話をしようかねと引き換えにね)!
 だってねえ、子ネコちゃん。エンチャントってのは安いもんじゃないんだよ。

 役に立ちそうなルーンストーンを見つけてくれれば、夢のような力を授けてあげるよ!
 敵から生命力を奪ったり、磁力の力を身に付けたりね!

 ……まあ、今のところはそれくらいかね。
 あとは…… 子ネコちゃん、あんたがルーンストーンを持ってきてくれたらの話さ!



鍛冶屋のアトス
 ごうごうと燃えさかる炉ほどいいもんはねえぞ、おチビちゃん。

 石炭に、溶けた鉄に、汗…… 思い出を掻き立てる匂いだ。

 ……まあ、白状しちまうと、体に悪そうな匂いでもあるがな。


鍛冶屋のアトス
 ずっと鍛冶師をやってきた。
 初めてハンマーを手にした瞬間に、これが俺の生きがいになるって分かったんだ。

 中には、俺に同情する人もいる。毎日毎日おんなじことばっかやって人生を過ごすなんてってな。

 だがよ、俺は運がいい方だぜ。
 だって、一生かけて人生の目的を探しても、結局見つからねえ奴はわんさかいるんだからな。

 ……探すばっかで、本腰を入れようとしねえからさ……

 まあ、俺が言いてえのはこれだ……
 おチビちゃん、買う気があるのかねえのか、どっちなんだ?


鍛冶屋のアトス
 ようおチビちゃん。お出かけか?
 石に“カジ”りついてでも、買い物はじっくりやれよ。にわ“カジ”込みは怪我の元だぞ。

 気に入ったか? 鍛冶屋仕込みの力ずくジョークだ。

 ……冗談はさておき、何か買った方がいいぞ。


鍛冶屋のアトス
 言葉と鍛冶物の共通点が何か分かるか?
 どっちも使うものだ。鍛えられるし、年を経るにつれ作り変えられ、新たなものに生まれ変わる。

 お前のその防具はどうか?
 いつの日か、解体され、溶解され、別のものに作り変えられるだろう。
 今から百年後には、その剣は巨大なスプーンになってるかもな。

 言葉も同じ変革プロセスを経る。
 普段の会話で使われることで言葉は新たな意味を吸収して、
 まったく別の意味に変化することもよくある。

 ……何知ったかぶりしてんだ、俺は。これはな、テムからの受け売りだ。


鍛冶屋のアトス
 いいか、俺は単なる鍛冶師じゃねえぞ。

 防具や農具や剣のような、大きいものを作るのが得意だが、銀細工の修行だって積んでる。
 指輪とか、細々とした道具とか、エッチングとか。

 俺にとって、鍛冶ってのは単なる労働じゃねえ。命の源だ。
 何を作るんだろうと、これ以上ないくらい丁寧にやってんだ。

 ……だから、価格のことで苦情を言うのはよしてくれ。


付術師のヌネト
 あら、子ネコちゃん。また会えて嬉しいよ。
 あんただと気づいたからって、驚かなくていい。普通のことさ。
 体は違っても、中身は同じだからね。

 十分長生きすりゃ、あんたも単なる姿かたち以上のことも見れるようになるさ。


付術師のヌネト
 子ネコちゃん! さあ座って、あたしと一緒にシャーイ・コシャリーを飲んでおいき。
 モーニングティーは、最も素晴らしい習慣のひとつさ。これを欠かすなんて、もってのほかだよ。

 あたしは、砂糖をどっさり、ミントもどっさり入れるのが好きだね。

 ……ホント、どっさりとね。

 ……茶よりも砂糖の方が多いかもってほどさ。


付術師のヌネト
 子ネコちゃん、あんた、ラムのファッタは好きかい?
 子羊とニンニク、米、トマト、他にも美味しいものがいっぱい入ってるよ!

 あたしの大好物のひとつだから、おかわりを遠慮したりするんじゃないよ。

 ……ホントだからね。たんとお食べ。
 自分がちっちゃいってことをすっかり忘れて、作りすぎてしまったんだからさ。


付術師のヌネト
 子ネコちゃん、こんなルーンは単なるお飾りみたいなものさ。
 すご~く良いものが欲しいんなら、すご~く良いものをくれないとね。

 つまり、あたしは赤エーテルが欲しいって言ってるのさ……
 ……これがあれば、永遠に生きることだってできるからね!

 で、その代わりにあんたは、ルーンの重ねがけを得られる。

 ……ルーンの重ねがけってのはね、あんたが思ってるより複雑なものなんだよ。


付術師のヌネト
 子ネコちゃん、不思議に思ったことはないかい?
 波止場は水辺のすぐそばなのに、ここにあるものは何ひとつ濡れてやしない。

 ……下にあるのは、水のように見えるだけで、実は水じゃない。

 決して潜ろうなんて思うんじゃないよ。猛毒だからね。
 それに、浮くはずのものが浮かないんだ。
 いくつか物を捨てたことがあるんだけど、どれも沈んじゃったんだよ。

 ……なのに何で、生きた金庫は浮かんでいられるんだろうね?


付術師のヌネト
 トーテムにコフタを作ってあげたんだけど、トーテムって、ものを食べないみたいだね。

 ……ホント、不思議よねえ。だって、生きた金庫は普通にモリモリ食べるのに。

 ……それはそうと、残り物のコフタ、いらない?


付術師のヌネト
 お腹空いてないかい、子ネコちゃん?

 あんたのために、オムアリを焼いたんだよ。
 アツアツの内に食べるのが一番だから、今すぐ食べてちょうだい。

 あたしの大好物のお菓子だから、もしいらないんなら、返しておくれよ。


鍛冶屋のアトス
 そこにいる付術師と話をしたぞ。お前の友達なんだろ。まったく、よく喋る人だ。

 銀のように愛らしいが、とにかく喋りまくる。

 アーキテクトが話してる時に、あの人が口を挟まずに大人しく座ってられるか、見ものだな。


鍛冶屋のアトス
 昨日、付術師のところにあるクリスタルの街灯柱を直したんだ。
 簡単だったさ。ボルトとナットを締めて、一時間もしねえ内に終わった。

 付術師といくらか喋ったよ。まあ、悪くはねえな。

 ……それはそうと、街灯柱の蝶番が緩んでたのは、誰かがあれを蹴ってるからなんだ。

 ……お前が蹴りてえんなら、これからもそうしてくれてかまわねえぞ。
 ちゃんと直せてるか確認できるからな。助かるんだよ。


付術師のヌネト
 あたしね、隣に住んでる人が気になってるんだよ。
 街灯柱を直してくれたから、お礼をしたいんだけどね。

 子ネコちゃんさ、あの人が…… その…… 美味しい食べ物が好きか知ってたりしない?

 フールをご馳走したいんだけど、もしあの人がガサツな味覚の持ち主なら、ビックリするでしょ。
 それも嫌だしね。

 それとも、もっとありきたりな食べ物を作った方がいいのかね?
 あんたたちのような、庶民が喜んで食べるやつさ。

 何て名前だったっけ? ……ハンブァーグァー?


鍛冶屋のアトス
 おチビちゃん、ちょっと相談にのってくれよ。お前の友達のあの付術師のことだが。
 夕食を一緒にしないかって聞かれたんだ。

 何を着ればいいんだ? 俺が持ってる服なんて、このエプロンぐらいのもんだぞ。

 ……それでもいいと思うか?

 ……上半身裸の方がいいだろうか?
 夕食って、こんな気疲れするもんだったっけな。


付術師のヌネト
 ごきげんよう、子ネコちゃん!
 昨日、あの巨体の鍛冶師とディナーをしたからさ、そのことを誰かに話したかったんだよ!

 はじめはね、あんまりいい感じじゃなかったのさ。
 あの人、煤の匂いがするし、鍛冶屋のエプロンをして来るし……

 それに、まだ料理の最中だったから、あたしもエプロンをしててさ!

 初ディナーでペアルックなんてねえ……

 でもね、ディナーは思ってたより楽しかったよ!

 装備を作るのと、ルーンを作るのには、共通点が色々あってね。
 そうさ、あたしたちは作るものは違うけど、基本的なところは似てるんだ。
 それに、商売に対して同じような情熱を抱いてるしね。

 そういうことを他人と話せるなんて、新鮮だったよ。
 情熱を持ってる男の人って、すごくステキじゃないかい!

 ……それに、あのエプロン姿もかなりハンサムだしね。


鍛冶屋のアトス
 おチビちゃん、人生って面白いと思わねえか?
 俺の人生は山あり谷ありでよ、一からやり直そうと思ってここに来たんだ。

 独りになる時間がほしくてな。

 だが、あの付術師は大したご婦人だ。こんな気持ちになったのは、久しぶりだよ。
 今の俺に必要なのは、実は孤独じゃねえのかもな。

 それに、あの人は料理の腕もかなりのものだ!
 あんなエキゾチックな料理はこれまで食ったことがねえ。
 あの人の作るフール・ミダミスは、絶品だぞ。

 ……だが正直言うと、あの人が作る「ハンブァーグァー」ってやつが一番好きなんだがな。


鍛冶屋のアトス
 おや、おチビちゃん。また出かけるのか?
 なら、気をつけて行ってくるんだぞ。

 俺はよ、お前のことが気に入ってんだ。だから無事に戻って来いよ、いいな?


鍛冶屋のアトス
 俺はよ、いつだって弟子を探してる。命がけの生活に疲れたなら、うちに来りゃいい。

 お前はちっちぇえし、腕だって細っこいが、お利口さんだからな。

 俺に言わせりゃ、学ぶことほど幸せなもんはねえぜ。


付術師のヌネト
 こんにちは、子ネコちゃん!
 ひどい夢を見たよ。食べ物を食べる必要がないって賢者トーテムが言ってたのは嘘で、
 実はただあたしの料理が嫌いなだけだったって夢さ……
 だからねぇ、今日コフタを作って、キンマネに差し入れしてみたのさ。

 ……で、早い話が、キンマネも食事をとらないんだって……

 ……そんなわけで、コフタいらないかい?


鍛冶屋のアトス
 俺の人生の目標は、いつの日か「名匠」の称号を獲得することだ。

 これはな、あらゆる工芸において優れた技能をもつ者に与えられるんだ。
 鍛冶とか、銀細工とか、革工芸とかな。

 ……革工芸のことは牛加工芸と呼ぶべきだと俺は思ってるが。

 本物の名称になるには、設計図に頼らず自分の頭で造れなきゃならねえ。

 だからよ、想像力の欠如のせいで、俺は最終考査を通ったことがねえんだ。

 俺はもう若くはねえが、そんな俺ですら古臭い慣習だと思うぜ。
 自尊心のある鍛冶師は、信頼のおける設計図なしに仕事に取りかかったりはしねえもんだ。


付術師のヌネト
 子ネコちゃん、あんた、ちゃんと眠れてるのかい?
 あんたの目ときたら、まるで深淵につながるうつろな穴みたいじゃないか。
 あたしもね、昔は不眠に悩まされたもんだよ。

 朝起きた時の方が、寝る前よりも疲れてたこともあったくらい。

 後になって分かったんだけど、睡眠時無呼吸症候群のせいだったのさ。
 睡眠不足はお肌の大敵なのにねえ。
 成長期にあまり大きくならなかったのも、きっと無呼吸が原因に違いないよ!

 まあ、百聞は一見に如かずってね。
 あんたも睡眠習慣を直さないと、あたしみたいに永遠に小さいままになるんだからね!


鍛冶屋のアトス
 俺は名匠じゃねえかもしれねえが、お前が使ってるどの武器も愛情を込めて丹念に造った。

 剣の製造には多くの工程を要するが、中でも強靭な心金を鍛造することが最も重要なんだ。

 刃が硬すぎると、振った瞬間に砕けちまう。
 だが刃が柔らかすぎると、最初の攻撃で変形しちまう。

 いい刃は曲がり、悪い刃は壊れるもんだってことを覚えとけ。


鍛冶屋のアトス
 浮き輪の上に乗っかってる金庫と喋ったことはあるか? ありゃ、一体何でできてるんだろうな?
 ずーっと水に浸かりっぱなしなのに、ちっとも錆びねえんだぜ。

 欠片を採取できねえかなあ。


付術師のヌネト
 まだちゃんと眠れないのかい、子ネコちゃん?
 じゃあさ、枕の素晴らしさを教えてあげるよ!

 体が快適だと、心も寛げる。質のいい枕があれば、人生が変わるんだ。

 あたしの人生は変わったし、あの日々とは永遠におさらばさ(粗悪な枕の日々とはね)


鍛冶屋のアトス
 おいおチビちゃん、お前、何かいいレシピは知らねえか?

 ここんとこ、ずっと付術師に料理を作ってもらってるからよ……
 お返しに俺も作るべきだって思うんだが、料理はからきしダメでな。

 それに台所もねえからよ、870度の炉で焼きを入れるのにもってこいの料理がいいんだが。


付術師のヌネト
 ほとんどの人たちは、枕なんて休むためだけのものだと思ってる。
 でもあたしはね、色んな場面で枕を活用してるよ!
 寝る時、座る時、それに何かを支えるのにも、装飾としてもね……

 ……走る時には平べったい枕を使ってるくらいさ!

 あまりにも長い間座ってると、脚がムズムズすることがあってね。
 そんな時に、枕の上を走るんだよ!

 運動が必要だけど、実際にどこかに行くのはちょっと……って時にピッタリなのさ。


鍛冶屋のアトス
 アーキテクトのじいさんは、何歳なんだろうな?
 俺はもうすぐ百歳だけどよ、あのじいさんは一万歳はいってそうだよな。


鍛冶屋のアトス
 また冷やかしに店をのぞいてるだけか?

 言っとくが、客がいねえと商品は作れねえんだぞ。


付術師のヌネト
 子ネコちゃん! 枕ばなしに花を咲かせに来たのかい?
 そうねぇ、あたしは、無呼吸の改善のために特殊な枕を使ってるよ。
 これまでに何百もの枕を使ってきて、ひとつだけすごく気に入ったのがあってね。

 くさび型っぽくてね、首や上半身を高くするのに使うのさ。
 でも毎晩同じ姿勢で寝るのは良くないから、別のも使ってバリエーションをつけてるんだよ。

 だからね、いくらあたしがものすごい数の枕をもっていようと、
 あんたにはひとつだってあげられないのさ。


鍛冶屋のアトス
 ここんとこ、ピザ娘を鍛冶屋で寝泊まりさせてんだ。
 ここの奥には、風通しのいい空き部屋があるからよ。

 とは言っても、埃っぽいがな。

 いい同居人だぜ。静かだし、掃除を手伝ってくれるし。

 ……こっそり炉でピザを焼いてる気もするがな。

 困ったことだと思わなくもないが、俺もピザは好物なんだ。


鍛冶屋のアトス
 おチビちゃん、まだ外に用事があるのか?

 いや、俺はただ、今も弟子を募集中だって言いたいだけさ。


付術師のヌネト
 子ネコちゃん、あんたさ、ピザのお嬢ちゃんと話したことはあるかい?
 すごく魅力的な子だよ。魂も、まぶしいくらいにキラッキラしてる。
 あの子には、何かすごく特別なものを感じるんだ。あの子のピザの話じゃないよ。

 信用できる子だって感じがする。

 ピザの配達人にはもったいないくらいの、カリスマをもったお嬢さんさ!


鍛冶屋のアトス
 おいおチビちゃん、お前、もっと肉を食った方がいいぞ。

 たまには、うちに飯を食いに来い。
 ヌネトはほっぺが落ちそうなシチューを作れるし、俺だって、真っ黒に焦げた肉を作れるぞ。


鍛冶屋のアトス
 おいおチビちゃん、ヌネトのために鋼の枕を作ったんだが…… どう思う?

 できるだけ柔らかくはしたが、それでもまだとんでもなく硬くてよ。

 ……はっきり言って、
 お前がピンチに陥った時に、武器として使えるんじゃねえかってほどガチガチなんだ。


付術師のヌネト
 うぅぅぅ…… くぅぅぅ……

 こんにちは、子ネコちゃん。

 今日は、起き上がるのは勘弁してちょうだい。
 昨日、金属でできた枕で寝たらさ、首が痛くてたまらなくなったんだ。

 あの大きな人をガッカリさせたくはないけど、自分の枕を使うことにするよ。
 数え切れないほどもってるしね。


鍛冶屋のアトス
 ヌネトのために枕を作ったって言ったろ? あれはひどいアイデアだった。
 あれで寝たヌネトが、背中を痛めちまったんだ。

 あの人は柔らけえものが好きだが、俺は鍛冶師だ。硬い物しか作れねえ。
 だが、大切な人に何か作ろうって時に、自分流を押し付けてばかりじゃいけねえよな。
 もっと相手の身になってみねえあとな。

 ったく、鋼の枕なんて…… 俺は一体何考えてたんだ?


鍛冶屋のアトス
 ここの後ろにでっけえ木の柱があるだろ。
 あれがぐらついてたから、補強しておいた。
 だからよ、大暴れしてえんなら好きなだけやってくれって、キンマネに伝えといてくれよ。


鍛冶屋のアトス
 おいおチビちゃん、これからも頑張ってくれよ。いいな?

 地下での生活も悪くねえって思ってたんだが、
 「名匠」の称号取得試験をもう一度受けたくなってよ。

 想像力の欠如のことは、ヌネトが力になってくれてる。
 細々としたことだが、想像力を働かせるために色々手伝ってくれてんだ。

 上手くいってるかは分からねえが、支えてくれる人がいるってだけで、
 もう一度やってみようって気になるな。


付術師のヌネト
 何であたしがあんたを「子ネコちゃん」って呼ぶか知ってるかい?
 それはね、あんたが放ってるオーラのせいさ。
 そのオーラがあんたをコロコロのモフモフに見せてるんだ。子ネコちゃんみたいにね。

 それに、あんたは小っちゃくてかわいいしね!


付術師のヌネト
 こんにちは、子ネコちゃん。舟旅のおやつに、ババガヌーシュとピタを作ってあげたよ。
 長旅で軽く食べるのにピッタリの、美味しいスナックさ。

 多めに作ったから、カロンにも分けてあげるといいよ。
 あの人、もうちょっと食べたほうがよさそうな見た目だからね。


付術師のヌネト
 悪いんだけどね、子ネコちゃん、今日はあまりお喋りをしたい気分じゃないんだ。
 昨夜は脚がムズムズムズムズして、もう頭がどうにかなりそうだったよ。

 一番中枕の上でジョギングをしたけど、効果がなくて。
 後で昼寝をしようと思ってるところさ。

 後でってのはつまり、あんたが去ったらってこと。
 だって、うちはそんなに客が来るわけじゃないからね……


鍛冶屋のアトス
 なあおチビちゃん、カロンのマントの下を見たことあるか?

 真っ黒なんだが、一度だけチラッとあいつの武器を見たことがある。

 白くぼんやりと光る、鎌みたいなやつでよ。
 この世のものとは思えない、別世界の武器って感じだったな。

 ……あれの素材を、ぜひこの手で触れてみてえもんだ。


鍛冶屋のアトス
 よう、おチビちゃん。すまんな、今日はちょっともたついててな。

 指が思うように動かねえんだ。

 編み物を始めたら、指がえらいことになっちまってな。

 あんな柔らけえもんがこんなに難しいとは、思いもしなかった。しかも痛えったらねえ!


付術師のヌネト
 こんにちは、子ネコちゃん。かわいそうに、あたしの大事な巨人さんが指を痛めたんだ。
 リサーン・アスフールのスープで癒してあげるつもりが、つい作りすぎちゃってね。

 あの人は体が大きいから、どれくらい作ればいいのかよく分からなくて、
 たくさん残っちゃったんだ。
 だから、舟旅に持っていくといい。

 ピザ友達と、舟漕ぎ友達にも分けてあげなよ。

 チキンとパスタが入った、美味しいスープさ。
 あんたたち三人とも、きっと気に入るよ。


鍛冶屋のアトス
 編み物はちょっとお休みだ。ありゃ、大変な重労働だぜ。

 鋼の枕は失敗だったからよ、付術師のためにちゃんとした枕を作りてえんだがな。

 これまでにできたのは、このちっちゃなナプキンだけだ。
 これだって、数日がかりなんだぜ……

 ……枕だなんて、数世紀はかかっちまうかもな。


鍛冶屋のアトス
 枕作りはあきらめた。俺には難しすぎたよ。

 その代わり、ガラスのビーズを作って、ヌネトの毛布に縫い付けてやったんだ。
 あの人は、不眠に悩まされることがあってな。
 ギュッとハグしてやると気持ちが落ち着くらしいんだ。

 それで、俺が隣にいねえ時のために、このずっしり重い毛布を作ったんだ。


付術師のヌネト
 ねえ子ネコちゃん、聞いてちょうだい。あたしの大事な巨人さんはねえ、本当に優しいんだよ!
 あたしの毛布に、ガラスのビーズを縫い付けてくれたんだ。

 あの人は「荷重毛布」って呼んでるけど、こんなにステキな毛布は他にないね。
 夜中に足がムズムズしても、これを使うと治まるんだ。

 ……なんて優しい人なんだろうね。まるで巨大な子ネコちゃんじゃないかい。


付術師のヌネト
 おや、子ネコちゃん。素晴らしい一日じゃないかい!
 あの荷重毛布を使い始めてからというもの、ぐっすり眠れるようになってね!

 初めはちょっと重すぎたんだけど、ちょうどいい重さになるよう、アトスがビーズの数を
 減らしてくれたから、今じゃ大のお気に入りの毛布さ。
 アトスは、これ以上なく心優しい巨人だね!


鍛冶屋のアトス
 ここは何とも特別な土地だな、おチビちゃん。
 何の期待も抱かずにここに移り住んだが、そうして良かったと実感してる。


鍛冶屋のアトス
 なあ、おチビちゃん。
 これは秘密にするつもりだったんだが、実はヌネトにプロポーズしようと思ってたんだ。
 こっそり指輪を作ってたんだが、すぐ隣にいる人に見られねえようにするのは難しくてよ……

 「思ってた」って言ったのは、プロポーズする機会がなかったからだ。
 だって、プロポーズしねえ内に承諾してくれたからよ……

 すまんな、おチビちゃん。目に煙が入っちまったようだ。


付術師のヌネト
 子ネコちゃん、もう聞いたかい? あたしね、結婚するんだよ!
 アトスが私のために指輪を作ってくれてたんだけど、あたしがその意味を知ってるもんで、
 心底ビックリしててね。

 おかしいと思わないかい?
 だって、結婚指輪はあたしの故郷が発祥なのに、あの人は自分の故郷の習慣だと思ってたのさ。

 よその土地の習慣を取り入れておいて、それを自分のところのものだと思い込むなんて……

 ……何ともかわいらしいじゃないか。



付術師のヌネト
 子ネコちゃん、アトスとあたしはね、あんたを結婚式に招待したいと思ってるんだ!

 あの人は自分で招待したがってたけど、ジャンケンに勝ったのはあたしだからね。

 あの人ったら、あたしにジャンケンのルールを教えようとしたんだよ。
 おかしいと思わないかい?
 ジャンケンが自分の故郷の習慣だと思ってたようだけど……

 ……まあ、あの人の故郷でも思いついたのかもしれないね。
 ジャンケンなんて、難しい発想のものじゃないしさ。


鍛冶屋のアトス
 結婚式の正式な日取りは、まだ決めてねえ。みんながここから出れたら、やろうかと思ってる。

 「みんな」の中にはお前も入ってるからな。あまりフラフラほっつき歩いてんじゃねえぞ。

 ……式の席次をメチャクチャにされちゃかなわねえ。


鍛冶屋のアトス
 ここにいると時間の感覚がおかしくなるな、おチビちゃんよ。
 そんなに経っていねえはずなのに、初めてこの波止場に足を踏み入れてから
 ずいぶん経ったようにも感じる。

 ……俺は、鍛冶業界で取り残されちまってるんだろうか。


鍛冶屋のアトス
 よう、おチビちゃん。この調子で頑張るんだぞ!


付術師のヌネト
 指輪は、永遠の人生と愛を象徴するものだって知ってたかい?
 あたしの父がそう言ってた。
 けど、太陽と月も意味するって言ってたから、話をしながら付け足していったのかもしれないね。

 とにかく、あたしはあの見た目が大好きなのさ!


鍛冶屋のアトス
 なあ、おチビちゃん。これまでずっと、俺のおしゃべりに付き合ってくれて感謝してるぜ。

 ここに来てからってもの、俺は人としてかなり成熟した……
 人生最良のものは全部ここで始まったが、それでもここを去るのが待ちきれねえ。

 ……いつからあるのか知らねえが、ここにはソウルストーンが置いてあってよ。
 これを使って何か作ろうと思ってたんだが、どうしても溶解することができなかった。

 お前が精いっぱい頑張ってることは知ってるぜ、おチビちゃん。
 だが俺の経験から言うとな、助けがいらねえ奴なんていやしねえ。

 で、このソウルストーンだがな、俺がこれを使うことはねえし、
 お前は外で苦戦してるみたいだしよ。だから……

 ……あのな、俺が言いてえのは、幸運を祈ってるってことだ。みんな応援してるんだぜ。


付術師のヌネト
 子ネコちゃん、聞いてちょうだい。
 ここの水は猛毒だけどさ、霧には美肌効果があるんじゃないかって気がしてるんだよ。


付術師のヌネト
 ごきげんよう、子ネコちゃん!
 あんたとマリアとカロンの可愛らしいトリオのために、お弁当を作ってあげたよ。

 アトスの大好物、ハンブァーグァーさ。


付術師のヌネト
 いいかい、子ネコちゃん。あたしはいつだって、あんたのことが大好きだよ。

 誰になっていようと、あんたはあんただからね!


付術師のヌネト
 子ネコちゃん! 結婚式の招待客のひとりが、早めのお祝い品をくれたんだよ!

 ……まだ開けるべきじゃないのは分かってたけど、待ちきれなくてさ!

 それはともかく、そのお祝い品はソウルストーンの詰め合わせでね、
 あたしには使い道のないものだったのさ。

 だから、あたしと巨人さんをめぐり合わせてくれた「お礼の品」として、
 正式にこれらの石をあんたに譲りたいんだ! どういたしまして!

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